<第2回>楽しくプログラミングを学ぶ必要があるのはなぜか

「学習習慣の定着」

小学生の子どもたちにとって、これは大きな課題ではないでしょうか。


学ぶ習慣を小学生のうちにつくっておくことは、これから先の学びにも大きく影響していきます。


その中で、「分かるって面白い」や「できるってうれしい」というような学び方を経験すると、もっと自発的に学びたくなったり、意欲的に取り組んだりしていくことにつながります。また、たとえ小さな経験だとしても、それを積み上げていくことで学ぶ楽しさを実感できます。


運営する「コードアドベンチャー」でも、この学ぶ楽しさを組み込むことを意識してアプローチしています。


例えば教材選び。

「マインクラフト」を選んだのは、ほかの教育者の活用事例もありましたが、何よりまったく知らないゲームを題材にするよりも、子どもたちにとって身近なゲームを入り口にすることで、学びの効果が上がると見込んだためです。

YouTubeの人気ジャンルである実況チャンネル「ゴラクバ!」のいぬたぬきさんを起用したのも同じ理由です。

まったく知らない大人から教わるよりも、普段見ているYouTuberから教わる方が、学習効果が高いと考えたためです。

なるべく今の子どもたち好みに合わせて授業を構成することで、学ぶ楽しさを実感してもらい、学習習慣の定着にもつなげています。



また、これからの時代は特に、前述にもある「これから先の学び」を学生生活を終えた後も続けていかなければなりません。


現在、終身雇用制度や年功序列制度が崩壊しつつあり、大学進学が正解という時代でもなくなってきました。

これから20年先、30年先がどうなっていて、どんな仕事があり、どういったスキルが必要になるかは現段階では正直分かりません。

ですので、老若男女問わず、プログラミングといったIT系のスキルも含め、今自分にとって必要なことを探し出し、それを学び、自分自身をアップデートしていかないとこれからの時代は生き残っていけないでしょう。


このように、いわば「生涯学び続けなければならない」時代に備えるうえで、小学生のうちから学ぶ習慣を定着させることは必須であり、その定着のきっかけにするためにも、プログラミングを楽しく学ぶ必要があると考えます。