鹿児島高専生が講師に マイコン使った公開講座を実施

 鹿児島県霧島市にある鹿児島工業高等専門学校は2022年12月18日、学生自ら企画立案し、講師として実際に教えるマイコンのプログラミング講座「高専生が先生~すごいぜ!マイコンプログラミング講座~」を同校で開催しました。

 同講座は、鹿児島高専SSD(Supporting Students Dreams)の「IoT・プログラミング教育支援テーマ開発プロジェクト」の活動の一環。

 プロジェクトメンバーの学生たちはこの日のために週に1回全員で集まり、講座のテーマについて一緒に考えたほか、マイコンやプログラミング、IoT技術を学んだり、講座に向けて準備したりと奔走。

 当日は、県内に住む中学生9人が参加し、マイコンやブレッドボード、LED、抵抗、スイッチを使って、LEDを点滅させる回路を一緒に作成。その後、簡単なプログラミングでLEDを点滅させたり、点滅するスピードを速くしたりして、各自オリジナルのクリスマスツリー型イルミネーションを作りました。

 講座に参加した中学生からは「自分でLEDの光り方を変えていくことが楽しかった。もっと興味をもって学んでいきたい」などの感想が寄せられました。

 また、指導教員の電気電子工学科准教授・今村成明さんは「今回、講座テーマの決定やクリスマスツリー型基板設計、説明手順の決定、スライド作成、公開講座の実施など、ほとんどのことを2年生以下の学生たちでやり遂げました。この経験を通して技術力と自信がついたと思います。今後もこうした活動を支援し、多くの学生が参加してくれるようにしたいです」とコメントしました。