貧困連鎖の解消に取り組んでいるNPO法人CLACK（大阪市淀川区）は2022年12月から、大阪公立大学現代システム科学研究科の山野則子研究室と協働し、同法人が高校生限定で開講する大阪府のプログラミング教室「Tech Runway」の社会的インパクト評価を始めました。
社会的インパクト評価とは、企業や団体などの取り組みが社会や環境へ与えるインパクト（影響）を測定して見える形にし、検証して次につなげようとすることです。
同教室は、主に経済的に困難を抱える高校生を対象に、2020年の開始以来150人を超える高校生を支援してきました。
CLACKはこれまでも事業の評価改善を行ってきましたが、それらをより客観的で信頼性のあるものにするためや、中長期的な視点や社会的な影響を含めて事業や団体運営を適正に評価し改善を進めるために、今回の測定を行います。
平井大輝理事長は「山野教授の講義などを機に、私自身も経済的困難を経験した当事者としての視点だけでなく、マクロの視点からも子どもの貧困問題について考えるようになりました。学術的な視点を持ち、事業をよりよい形で社会に広げていきたい」と意気込みを語りました。
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