ポケモンと一緒にプログラミング 小学校向けスタートキット、新モードも登場

ポケモン(東京都港区)は現在、ポケットモンスターのキャラクターを使った小学校向けのプログラミング入門教材「ポケモン プログラミング スタートキット」を同社公式サイトで無償提供しています。同キットは、IDやパスワードの発行、会員登録などの手順は必要なく、手軽に授業や家庭学習に利用することができ、茨城県つくば市立吾妻小学校や東京都杉並区立天沼小学校など、全国のさまざまな小学校で活用されています。


キットは主に二つの要素から構成されています。一つ目は、パソコンやタブレットの操作を学べる「ポケモンPCトレーニング」で、タイピング操作を学ぶ「キーボードトレーニング」と、クリックやドラッグ・アンド・ドロップなどを学ぶ「マウストレーニング」を収録しています。

また、同社はこのほど、パソコン操作に不慣れな人に向けて、さらに使いやすくなるよう開発した「マイペースモード」を新たに追加。タイピング練習で時間制限をなくし、特別支援学校・学級などでの利用に配慮したほか、クリアするまでの残設問数の表示や、クリアできない設問をスキップできるオプションも加えています。

二つ目の要素は「プログラミングでポケモンをうごかしてみよう」というプログラミングの入門教材で、2時間の授業を想定した学習計画となっています。小中学生向けプログラミング教材「Scratch(スクラッチ)」と、教材に含まれるポケモンのイラスト素材を活用して、シンプルなゲーム作りができます。

キットは、これら二つの要素を併用することも、選択して使用することも可能です。

同社公式サイト(https://startkit.pokemon-foundation.or.jp/)では、キットの特徴をまとめた動画やリーフレットが閲覧できるほか、授業での使い方や活用事例などを掲載。また、学校の教員や教育委員会など教育関係者向けに、教材の使い方や指導方法を解説する無料オンラインセミナーを、毎月第3金曜の午後6時から同7時まで無償で実施しています。