Pepper活用した授業プログラム 「GIGAワークブック」を活用 ソフトバンクロボティクス

ソフトバンクロボティクス(東京都港区)は18日、ヒト型ロボット「Pepper(ペッパー)」を活用した授業プログラムのテンプレート集「Robo Blocks(ロボブロックス)スクールテンプレート」において、「情報モラル」と「情報活用」について学ぶ授業プログラム「Pepperと学ぶGIGAワークブック『使う前に』」を追加しました。


Robo Blocksスクールテンプレートは、同社が開発したPepperのプログラミングツール「Robo Blocks」を使い、プログラミング教育以外でもPepperを活用できるよう、Pepperをアシスタントティーチャーとして活用し、「防災教育」「環境教育」など、現代を生きる子どもたちに必要な領域について学び、考える機会を創出する授業プログラム。

一方、「GIGAワークブック」は、2019年に文部科学省が打ち出したGIGAスクール構想の中でより重要となっている「情報モラル」と「情報活用」の育成や向上を図るために、一般財団法人LINEみらい財団(東京都新宿区)が開発した活用型情報モラル教材です。「GIGAワークブック」は「情報モラル」と「情報活用」に焦点をあて、ネットの特性や適切なコミュニケーション方法、情報のリスクなどを学ぶ情報モラル教育の内容を充実となっています。

今回追加した授業プログラムでは、このGIGAワークブックを活用。授業プログラムでは、Pepperがアシスタントティーチャーとして児童・生徒に伝え、考える機会を提供し、情報社会を生きるために必要な能力や考え方を育むといいます。

具体的には、授業の進行役をPepperが担当し、児童・生徒がPepperとのやり取りを通して情報モラルに興味を持てるようになり、自らの判断で状況に応じた的確な行動が取れるような知識の習得や定着を目指すとしています。

また、同プログラムは、同社が手がける教育機関向け学習サービス「Pepper for Education」「Pepper 社会貢献プログラム2」に参加する自治体・非営利団体・教育機関に提供されます。これらのサービスは、ロボットと共生する未来の社会を担う子どもたちの論理的思考力や問題解決力、創造力育成を支援するためのプログラムで、22年3月時点で全国累計約1300カ所に貸し出されており、プログラミング教育の学習成果を披露する「STREAMチャレンジ」なども実施しています。