インターン生が子ども向け企画を実施 「社会課題解決に役立つことを感じてほしい」 早稲田大3回生・坂野さんにインタビュー アフレル

テクノロジーを活用した人材育成支援を行うアフレル(福井市中央)は7月31日、Jimokids(東京都北区)が東京都豊島区のサンシャインシティで開催した「JimoKidsクリエイティブエキスポ2023」内で、ワークショップ「toioで街の魅力を見つけよう! 」を実施しました。今回のワークショップは、アフレルにインターン生として就業する早稲田大学教育学部3回生の坂野匠さんが企画・実施。坂野さんに、企画の中で苦労したことや、ワークショップを通じて感じたことをお聞きしました。


―ワークショップの内容について、詳しく教えてください。

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(東京都港区)が開発したロボットトイ「toio」を活用したプログラミング教育に、さらにもう一つの要素として「街づくり」を盛り込みたいと思い、今回のワークショップを立案しました。イメージとしては、おもちゃの車の上にカメラを載せ、ミニチュアの街を走らせる、というものです。街づくりを要素として追加したのは、「さまざまな企業にコンテンツとして利用してもらえること」「プログラミングが社会課題を考えるうえで役立つことを感じてもらうこと」の2点を意識していたためです。

23年5月に同じ内容のワークショップを行ったのですが、その時はtoioの内容に偏ってしまったので、今回はより「街づくり」の要素を出していくことに重きを置きました。

スマートシティーをテーマとしてピックアップし、その街をカメラを載せたtoioが走ることで、子どもたちはプログラミングだけでなく、視覚的にも楽しめるのではと考えました。


―企画するにあたり、苦労したことは。

以前のワークショップでは、カメラの充電が切れたり、映像がぶれてしまったりしたので、カメラの選定に苦労しました。今回は鉄道模型・Nゲージで使われている特殊な小型カメラを使用することで、解消することができました。 また、子どもたちに難しい内容をどう表現して伝えるかも悩んだので、イラストをあらかじめ準備し、わかりやすくするよう心がけました。


―当日の流れを教えてください。

まず、参加した子どもたちにプログラミングの概念についてスライドで説明し、その後、toioの使い方についてレクチャーしました。toioはパソコンでのプログラミングが不要で、命令が書かれたカードを使いゲーム感覚で操作できるため、小さい子でも気軽に取り組めていました。 子どもたちがプログラミングをしている間、保護者の人にはスマートシティーの絵をトレーシングペーパーに描いてもらいました。以前のワークショップでは、親子そろってプログラミングに取り掛かってもらったのですが、どうしても保護者の人がプログラミングすることが多かったため、あえて分担作業になるようにしました。 そして、子どもたちがプログラミングしたtoioと、保護者の人が描いた街とを組み合わせてコースにし、実際に走らせながら街並みを見てもらいました。

―今回のワークショップを通じて感じたことは。

大学の授業でも教育について学んでいますが、それ以上の学びがありました。ワークショップ当日だけでなく、開催するまでの間にもたくさん考えること、準備することがあり、1回の開催がどれだけ大変なのかも知ることができました。 また、ワークショップ中の子どもたちの楽しんでいる様子や、toioについて熱心に聞いてくる保護者の人たちをみていて、親子そろって楽しんでもらえる内容にできたのかなと思います。


―この経験を、今後どう生かしますか。

もともと、今回のようなワークショップの内容をコンテンツ化したいと考えてインターンを始めたのもあるので、この経験を踏まえてよりクリエイティビティーをつけていき、構想を具体化していけたらなと思います。


―ありがとうございました。