三重県鈴鹿市にある鈴鹿工業高等専門学校・電子情報工学科の板谷年也准教授ら3人と、徳島県阿南市の阿南工業高等専門学校・創造技術工学科の遠藤健太助教は8月、鈴鹿高専で公開講座『「データサイエンス」と「ものづくり」の融合を体験しよう!!!』を開催しました。
同講座は、科学的な思考法や感性を養う「STEAM(スティーム)教育」の一環として小学4年~6年を対象に、2校の共催で実施。小型コンピューターとカプセルガチャを使い、2種類のガチャの出現確率について分析した後、自作ガチャを作製しました。データサイエンス(数学者)とものづくり(工学者)がコラボすることにより、分野横断的教育研究の実現へとつながりました。
講師を務めたのは、鈴鹿高専・板谷准教授のほか、同校教養教育科の菊池翔太助教、電子情報工学科5年生の有冨誠太朗さん、阿南高専の遠藤助教の4人。
当日は約20人が参加し、『「データサイエンス」と「ものづくり」の融合体験』の概要を説明した後に参加者はガチャと小型コンピューターを用いた実践。カプセルガチャとソシャゲガチャ(ソーシャルゲーム内のガチャ)の2種類のガチャを使い、それぞれの出現確率について分析を行い、当たりの出方が異なることを確かめました。
さらに、プログラミング言語のPython(パイソン)を使いプログラミングを学び、超小型のコンピューター「ラズベリーパイ」でガチャの出現確率を計算。ラズベリーパイで発光ダイオード(LED)を光らせたり、参加者自身が考えた自作ソシャゲガチャを作製することに成功し、最後にはカプセルガチャと自作ソシャゲガチャでの出現確率を比較しました。
今回の公開講座は2校が共催となることで、それぞれ異なる分野からの知識や経験を生かすことにより、公開講座の質が上がり、より良い分野横断的教育研究を行うことができたとしています。
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