教育機関向け学習サービス「Pepper for Education」 ChatGPT機能を追加 より簡単で手軽にプログラムを作成 ソフトバンクロボティクス

ソフトバンクロボティクス(東京都港区)は19日、米新興企業オープンAIの「Chat(チャット)GPT」との連携により教育機関向けの学習サービス「Pepper(ペッパー) for Education」を進化させ、生成AI(人工知能)を活用した最先端の学びを子どもたちに提供する新たな機能を実装して、提供を開始しました。


実在する社会課題に対し、横断的に各教科の学びを生かした実践的な課題解決の経験を学ぶことで、探究的な学習姿勢と多角的な思考力を育むことを目指す「STREAM教育モデル」に基づき、Pepper for Educationは、次世代のリーダー育成を目指す学習サービスとして2021年4月から展開され、現在までに全国約1300の教育機関でのプログラミング授業や防災授業などに活用されてきました。

ヒト型ロボット「Pepper」を活用して、身のまわりに実在する社会課題に取り組むことで、探究心や思考力を伸ばし、地域とつながりながら社会に貢献する意欲を高めることができるほか、仲間と一緒に課題解決に取り組むことで、協働的な姿勢や表現力、判断力を培うことができるとされています。

Pepper for Educationは、子ども向けのビジュアルプログラミング言語「Scratch(スクラッチ)」ベースのプログラミングツール「Robo Blocks」を使用しており、ノーコードでのプログラミングが可能。今回、同ツールにChatGPT機能を追加することで、より簡単で手軽にプログラムを作成することが可能となり、子どもたちにいち早く最先端の技術を体験する機会を提供するとしています。

また、生成AIを活用することで自身のアイデアを具現化し、日常生活や社会に役立つ機能を作ることができ、社会課題の発見、プログラミング学習・実装におけるアイデアの可能性がより一層広がるとされています。

具体的には、豊富なテーマに関する自由会話の生成や、英会話の練習や保健室でのカウンセリング、進路相談などをPepperが対応できるようになるプログラムを自身で開発できるようになるとされています。

そのほか、今回行われた機能の追加では、OpenAIの新規アカウント作成が不要で、追加費用も必要なく、教育機関の指導方針に応じてChatGPT機能のオン・オフを簡単に切り替えられます。