大阪府監修「幼児向け防災学習プログラム」 「Pepper for Education」に追加 提供開始に先立ち、幼稚園で出前授業 ソフトバンクロボティクス 

ソフトバンクロボティクス(東京都港区)は19日、ヒト型ロボット「Pepper(ペッパー)」を活用した授業プログラムのテンプレート集「Robo Blocks(ロボブロックス)スクールテンプレート」において、大阪府が監修した幼児向けの防災・減災学習プログラム「地震の時、みんなはどうする?」を追加しました。同社が手がける教育機関向け学習サービス「Pepper for Education」を契約した新規や既存の教育機関に無料で提供されます。


Robo Blocksスクールテンプレートは、同社が開発したPepperのプログラミングツール「Robo Blocks」を使い、プログラミング教育以外でもPepperを活用できるよう、Pepperをアシスタントティーチャーとして活用し、「防災教育」「環境教育」など、現代を生きる子どもたちに必要な領域について学び、考える機会を創出する授業プログラム。

今回、幼児が防災や減災に関心を持つきっかけとなる授業の実施を目的に、大阪府の監修の下、Pepperを活用してプログラムを作成。また、テンプレート集への追加に先立ち、グループ会社のソフトバンク(東京都港区)が2023年12月に、大阪府堺市の宮山台幼稚園で同コンテンツを使った出前授業を行いました。

授業は、南海トラフ地震の発生確率が今後40年以内に90%程度と予測される中、どう身を守るかなどを学ぶために開催されたもので、参加した園児たちは、進行役のPepperも交えての意見交換や、簡単なゲームなどをしながら防災や減災について学びました。

ソフトバンクCSR本部参与で、堺市社会教育委員も務める山口和代さんは「勉強というより記憶に残る楽しい授業を心がけています。いざという時に自然に体が動き、身を守れるような行動につながればと思っています」とコメント。

また、ソフトバンクロボティクス教育事業推進室参与の長﨑徹眞さんは、「これまでも小学生向けに防災授業を提供してきました。災害時に、子どもたちがパニックにならず適切に行動してほしい、その大切な命を守りたい思いで制作しました。ご家庭での会話にもつながり、地域全体で防災への意識が高まることも期待しています」と思いを語りました。