第5回Minecraftカップ全国大会 3部門で最優秀賞が決定 今大会からワールドのダウンロードが可能に

ブロックで建物を作る人気ゲームソフト「マインクラフト」の教育版を使い仮想空間での作品の出来栄えを競う「Minecraftカップ」の全国大会が11日、日本マイクロソフト(東京都港区)の品川本社で行われ、最終審査会と表彰式が行われました。5回目の開催となる今回は、1万350人がエントリーし、全国13ブロックから集まった500作品の中から地区大会予選・本選を勝ち進んだファイナリスト37作品が全国大会に出場。ジュニア部門では「CoderDojo池田石橋」(近畿ブロック)、ミドル部門では「チームやつきた」(南九州ブロック)、ヤング部門は「UtoPIA(ユートピア)広報部」(南関東ブロック)の作品がそれぞれ最優秀賞に輝きました。 


大会は、プログラミング体験やデジタルなものづくりを通じた問題発見・解決を目指すツールとして、世界各国の教育現場で活用されている同ソフトを活用し、すべての子どもたちにプログラミング教育やデジタルなものづくりに触れられる機会を届けたいという思いの下、開催。2019年からはじまり、年々規模を拡大させ、大会参加人数は、のべ1万8092人。集まった作品は、のべ2024作品となります。

今大会のテーマは、「誰もが元気に安心して暮らせる持続可能な社会 ~クリーンエネルギーで住み続けられるまち~」。SDGs(持続可能な開発目標)のうち、「5.ジェンダー平等を実現しよう」「7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに」「11.住み続けられるまちづくりを」を意識した内容となります。

決勝当日、ファイナリストらは現地会場もしくはオンラインで参加し、それぞれ作品に込めた思いやアイデアを発表。また、大会の様子は公式ユーチューブにて生配信され、最大視聴者数273人と大いに盛り上がりました。

チームの最年長が小学3年以下で構成されるジュニア部門では、CoderDojo池田石橋の作品「宇宙人も、すべての人も、みんなが住みやすい! みんな・なかまシティ+自家発電ゆうえんち☆」が最優秀賞に輝いたほか、チームの最年長が小学6年以下以下で構成されるミドル部門は、チームやつきたの「宇宙都市エイト・ノース ~サステナブルな未来をつくろう~」が、チームの最年長が高校生以下のヤング部門ではUtoPIA広報部の「源流創成都市~源創京~」が最優秀賞に選ばれました。

また、今回全国大会が開かれた11日から、大会公式サイトで会員登録した人限定で、全国大会に出場した作品をはじめとする、第5回大会の参加者らの作品のワールドデータやプログラミングデータをダウンロードできるようになりました。大会に会員登録し、マイページにログインするとダウンロードすることができ、実際に今大会で作られたワールドを体験したり、作品制作の参考にしたりすることが可能です。

そのほか、表彰式の終了後には次回の大会テーマ「Wellーbeingをデザインしよう」が発表されました。次回大会となる第6回Minecraftカップは、4月からはじまる予定です。

全国大会を終え、Minecraftカップ運営委員会ディレクターの土井隆さんは「全国の教員や地域の大人のサポートによって年々参加者が増えてきていて、大会の広がりを感じることができました。教育版マインクラフトをデジタルものづくりの教育ツールとしてより多くの子ども達に届けるために、今後も活動を進めていきたい」と振り返りました。