山形市の公立校と協働研究開始 スプリックス

個別指導学習塾を運営するスプリックス(新潟県長岡市)は2月29日、山形市立第二中学校と山形市立山寺小・中学校との協働研究を開始することを発表しました。同社が開発した基礎学力・プログラミング・主要教科の理解を評価できる、3種のパソコンを利用した試験(CBT:Computer Based Testing)を、学校向けにパッケージ化した「CBT for school」を提供し、基礎的・基本的な知識・技能をはじめとした確かな学力を定着させる授業デザインや、教員の働き方改革に関する事例を共に創造する狙いがあります。

パッケージは、2023年9月末時点で受験者数が350万人を超えた国際基礎学力検定「TOFAS」、単元別テスト、プログラミング能力検定の、三つのCBTテストで構成されています。全国の公立学校でも導入が拡大しており、同県では23年に酒田市で正式採用されています。

山形市では、「魅力ある学校づくり」に重点を置き、確かな学力の育成や時代の変化に対応した教育施策を進めているほか、デジタル技術を活用したスマートシティーの推進にも取り組んでおり、学校教育のICT化に向けた整備も進めています。

第二中学校では24年4月から、各教科の特性や実態に合わせて、TOFASや学校現場の声を基に開発された単元別テストなどを活用し、基礎・基本の確実な定着に向けた研究を開始します。

一方、小学校が特認校に指定されている山寺小・中学校ではパッケージのうち、プログラミング能力検定を試行し、同校のプログラミング教育を評価・点検するとしています。