「らっこたん」活用し実証実験 100万人に無期限で無償提供 ミラボ/教育ネット

自治体向けサービスを開発するミラボ(東京都千代田区)と情報モラル教育・プログラミング教育を手がける教育ネット(神奈川県横浜市)は19日、共同開発したクラウド型AI(人工知能)教材「らっこたん」を活用し、小中学生のタイピングスキルアップを目的とした「〈全国実証〉タッチタイピングプロジェクト」を開始すると発表しました。プロジェクトでは、ユーザー数100万人まで無期限でらっこたんを無償提供することで、全国の小中学生のタイピングスキル向上を目指します。

2月に開催された中央教育審議会のデジタル学習基盤特別委員会において、2026年におけるキーボード入力スキルのKPI(重要業績評価指標)が検討されました。その結果、小学生は1分あたり40文字、中学生は60文字の入力速度が求められる見込みです。

しかし、これまでのらっこたんを使用した「タイピングスキル検定(旧全国統一タイピングスキル調査)」によると、この指数を達成できた児童・生徒の割合は、小学生で23.3%、中学生で7.0%と、低い結果となっています。

らっこたんは、タイピング練習や情報活用に必要な基本的な知識を効率的に習得するためのAIを活用した教材で、教科と連携した練習コンテンツを通じて、子どもたちが楽しみながらタイピングスキルを伸ばすことができます。また、独自のAIシステムにより、個々の学習状況の記録や間違えやすい問題の再出題が可能となっています。

現在、教職員や教育委員会向けのオンライン説明会が開催されています。期間はあす26日まで。

そのほか、プロジェクトの詳細や参加方法などは、専用ページから。